アパレル業界では、デザインから実物の試作を何度も繰り返してサンプルを作り上げ、 “ささげ”(「撮影(さつえい)」「採寸(さいすん)」「原稿(げんこう)作成」)を、1つのサンプル型ごとに行い、バイヤーに紹介する展示会を開催しています。そこから微調整を繰り返し、最終商品として店舗やECで消費者に販売する、というバリューチェーン*ⅰが一般的となっております。
この流れは業界の通例として長年固定化してしまっており、過剰な製造コストとともに、大量廃棄はサステナブル(持続可能性)の観点で社会問題の1つとなっております。また、コロナ禍でオンライン販売が一層伸長しているほか、外資系ブランドではメタバース(仮想空間社会)におけるアバターやNFT*ⅱなどの販売も急速に普及し始めております。そのような背景から、オンライン上で実物の代替となる、リアルで質感を忠実に再現したファッションの3DCG化が求められております。
「sture(ストゥーラ)」は、 forGIFTの自社アパレルブランド開発やOEM(他社ブランド製造)、アーティストのツアーグッズ開発まで幅広く手掛けてきたノウハウと、 C&R Creative Studiosのコンシューマゲームなどのキャラクター制作で培った開発力を掛け合わせたDXサービスです。ブランド各社への高品質な3DCGサンプル制作などを通じて、製造コストや販売までのリードタイムの大幅な削減が可能となりました。2020年より国内有数のアパレル企業と取り組んできた実用検証では、製造コストの約20%削減が見込める、という結果も得ております。
forGIFTは、本サービスの提供により、製造コストの削減や提供リードタイムの短縮だけでなく、死蔵在庫や大量廃棄の削減という、アパレル業界のSDGsを推進する新たなアパレル・バリューチェーンを提案してまいります。